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信州とアート

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信州と北斎

2006年には全国でアメリカのボストン美術館所蔵の葛飾北斎の肉筆の浮世絵などによる企画展、ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展『江戸の誘惑』が開催されていました。
  葛飾北斎は1760年(宝暦10)に江戸本所割下水に生まれたとされていて。現在の東京都墨田区の江戸東京博物館の近くにその碑をみることができます。1949年(嘉永2年)に90歳で没するまで、多くの作品をのこしました。有名な作品は「富岳三十六景」や「北斎漫画」などがあります。また、たくさんの落款をもちいたことも有名で、「北斎」の他に「春朗」「宗理」「画狂人」など30種類以上あるといわれています。
  江戸幕末から明治にかけて浮世絵など日本の美術品や工芸品が多くヨーロッパにわたっていました。1867年と1878年にフランスのパリで開かれたパリ万国博覧会(明治元年は1868年)には日本の美術品や工芸品が出品されています。
  その10年ほど前に、版画家のブラックモンが当時東インド会社からの受注によりヨーロッパに輸出されていた伊万里の陶器の包装に使われていた「北斎漫画」を発見し、マネなどに見せたとされ、印象派の画家の中には「北斎漫画」に影響された作品をのこしている者もあります。海外での評価は高く優れた日本の画家として北斎をあげるひとも多くいます。
北斎も西洋の文化にも関心をしめしていたようです。
  北斎はシーボルトから依頼を受けて肉筆画を描いています。このときは長崎に出向いたとされているなど北斎は全国を歩いたことも有名です。「富岳三十六景」なども旅先で描いたのでしょう。  
その北斎が信州にきたのは80歳代の後半といわれています。現在の長野県上高井郡小布施町の豪商・高井鴻山(1806-83)の招きをうけ天井絵や祭屋台に肉筆絵をのこしています。高井鴻山自身も絵を描いていたようです。現在その屋敷あとには、肉筆画や祭屋台などを展示している「北斎館」と「高井鴻山記念館」があります。「北斎館」に展示されている上町祭屋台天井絵「男浪」図・「女浪図」には、洋の東西の神聖なものが3個づつ描かれているともいわれ、羽をもった男の子?にみえるのは西洋文化にも関心のあった北斎が天使を描たのではないかといわれています。
  小布施の町にある曹洞宗のお寺「梅洞山岩松院」では天井絵「八方睨み鳳凰図をみることができます。
晩年、西洋の文化が入ってくるなか、北斎は自分たちの生活(江戸文化)のどこがいけないのかとなげいたそうです。(2005年)