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信州とアート

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浮世絵の描く世界

ヨーロッパなどの芸術至上主義の絵画では、そのモチーフは肖像画や宗教に関連したものなどが多いのですが、
美人画

  浮世絵以前にも庶民生活を描く屏風絵などに女性が描かれていましたが、切手の図柄で有名な「見返り美人」の菱川師宣以降 懐月堂安度、鈴木春信、鳥居清長、鳥文斎栄之、喜多川歌麿など多くの絵師が女性を美しく描くために工夫して、独特の美人像を生みだしています。また、東洲斎写楽以後は歌川派では歌川豊広や初代歌川豊国なども美人画をてがけていますが、渓斎英泉が独特の美人画を残しています。美人画は明治に入ると日本画や創作版画の中に組み込まれていきます。浮世絵派には伊東深水、新版画派には竹久夢二などがいます。

 役者絵・歌舞伎・相撲絵

 1603年に出雲阿国によって始められた歌舞伎踊りは、浮世絵以前から屏風絵などに取り上げられました。浮世絵の初期においても、鳥居清倍が役者を奥村政信が芝居小屋を描いていますが、東洲斎写楽が描く写実的な役者絵に人気がでると、役者絵が 多く描かれるようになりました。特に、江戸後期主流となった歌川派の絵師たちも役者絵を描いています。特に三代歌川豊国が量、人気とも秀でています。「相撲絵」は相撲の力士を描いた絵です。芝居とともに人気がありました。

  風景画・自然

 浮世絵には四季折々の風物詩が描かれています。 名所絵は浮世絵以前からあったモチーフです。単なる風景画ではなく行楽地や有名な社寺などいわゆる名所です。浮世絵の風景画では名所絵が多く描かれています。葛飾北斎や歌川広重など描いています。 また、花鳥風月をモチーフとすることは浮世絵以外の分野でも見られます。葛飾北斎の花鳥画などがあります 。

  文学・歴史・伝説など

 日本や中国の歴史上の武将などを描いた「武者絵」があります。「武者絵」の題材としたは、「五条橋における義経と弁慶」など説話・伝説によるもの、 幕末に人気のあった「水滸伝」のような中国の文学をモチーフにしたものがあります。また、幕府の方針で安土・桃山時代以降の事柄を描くことは禁止されていたので、その時代の物語などは鎌倉時代などに置き換えて描いたりしました。 三代歌川豊国が編み出した「源氏絵」は紫式部の源氏物語をモチーフにしていますが、室町時代の設定になっています。

 戯画・風刺画

 滑稽や風刺を目的とした戯画では歌川国芳の「金魚づくし」のように身近な生き物を擬人化したものや、形態遊びのような絵もあります。また、関係の無い絵柄や文字を組み合わせて暗号解読のように答えを導かせる「判じ絵」となっているものもあります。

 社会・ニュースなど

 天変地異、社会の出来事などのニュースを描いたもの。江戸期には安政の地震の時の「鯰絵」、有名人が死没したときの「死絵」などがありますが、 幕末から明治へかけての文明開化の様子を報道した「横浜絵」「開化絵」「新聞錦絵」などがあります。

 その他

 子供むきの錦絵は「おもちゃ絵」があります。その中でも双六は明治期まで作られました。実用品に近いものとして、うちわに張る「うちは絵」・地図・封筒絵 などがありました。広告用チラシとしての「広告絵」鳥居清倍の時代からありました。